水風呂を家に設置する4つの方法|水風呂に入るメリットや失敗しないための対策も解説

家にサウナを設置するのであれば、あわせて検討したいのが水風呂です。

水風呂には冷水シャワーや浴槽活用、本格的な設備など、予算や住環境に応じてさまざまな設置方法があります。

この記事では、家に水風呂を設置する4つの方法や健康への効果、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。

理想の住まいで毎日の疲れを癒やし、健康的な暮らしを実現するために、ぜひ最後までお読みください。

このコラムのポイント
・家への水風呂の設置は冷水シャワーから本格的な工事まで4つの方法があり、予算や住環境に応じて選べます。
・水風呂には血行促進・美肌効果・自律神経の調整・睡眠の質向上・免疫機能強化などの健康効果があります。
・失敗を防ぐには適切な冷却能力の選定・動線設計・水質管理など、事前の計画と専門業者への相談が大切です。

家への水風呂の設置方法

家への水風呂の設置方法

家に水風呂を設置する方法は、主に4つあります。

それぞれの特徴と費用を把握して、ご家庭の環境や予算に最適な方法を選びましょう。

1. 冷水シャワーを使う

最も手軽に始められる方法が、浴室での冷水シャワーです。

工事や設備投資が不要で、今日からでも冷水浴を体験できる点がメリットですが、全身を冷水に浸すような水風呂体験は期待できません。

水風呂独特の「温度の羽衣効果(体の周りに温かい水の層ができる現象)​​」を感じられないのもデメリットです。

2. 浴槽を活用する

浴槽を活用する

浴槽に水道水を張るだけで始められる、コストを抑えやすい水風呂の方法です。

初期費用が一切かからず、思い立ったらすぐに始められる手軽さが魅力です。

秋から春にかけては水道水の温度も低く、十分に水風呂として機能します。

しかし、夏場は水道水の温度が25℃前後まで上昇するため、理想の水風呂温度を維持するのが困難になります。

浴槽を活用する場合、氷や保冷剤を大量に入れることで水温を下げられますが、毎回の手間がかかるため、継続して利用するにはあまり向きません。

3. ポータブル浴槽を設置する

大掛かりな工事を避けながら、一年中安定した水温で水風呂を楽しみたい方には、ポータブル浴槽とチラー(冷却装置)の組み合わせがおすすめです。

ポータブル浴槽の設置では専門的な配管工事は不要で、浴槽とチラー、循環ポンプをホースで接続するだけで設置が完了します。

水道と電源を確保できれば、庭やベランダなどに設置可能です。

設置費用は30万円~100万円程度が相場で、真夏でも理想の水温を維持できる点もメリットです。

ただし、ポータブル浴槽は製品によって耐久性に差があり、数か月で破損したり骨組みが歪んだりする場合もあります。

4. 本格的な水風呂を設ける

最高の水風呂体験を追求するなら、自宅の設計段階で本格的な水風呂を検討するのが理想です。

本格的な水風呂を設けると、サウナ施設と同等レベルの高性能チラーを導入でき、年間を通じて安定した低温を維持できます。

また、高性能な循環ろ過装置の設置により、水の交換頻度を週1回程度に抑えながら清潔性を保てるため、水道代や電気代の節約効果も期待できます。

工事費用は80万円〜250万円が相場となり、給排水工事、電気工事が必須です。

また、水は非常に重いため、設置前に建物の床の耐荷重を確認し、必要に応じて工務店に構造補強工事が必要になります。

水風呂を設置するなら、サウナも導入して、より本格的な温冷交代浴を楽しむのがおすすめです。

サウナ付きの注文住宅については、こちらで詳しくご紹介しています。

〈関連コラム〉サウナ付き注文戸建住宅のつくり方|理想のサウナアイデアも紹介

水風呂に入る効果

水風呂に入る効果

水風呂とサウナの温冷交代浴には、主に以下5つの健康効果があります。

  1. 1. 血行促進と疲労回復効果:サウナと水風呂の温冷差による血管の収縮・拡張で血流が促進され、疲労物質を排出できる
  2. 2. 美肌効果とアンチエイジング:毛穴の開閉と血行促進により肌の弾力性が向上し、ターンオーバーを促すことで美肌効果が得られる
  3. 3. 自律神経の調整とメンタルヘルスの向上:温冷交代浴で自律神経のバランスが整い、エンドルフィンの分泌による「ととのう」状態でストレス軽減と精神安定が図れる
  4. 4. 睡眠の質向上効果:サウナで上昇した深部体温が水風呂で急降下することで自然な入眠メカニズムが促され、深い睡眠が得やすくなる
  5. 5. 免疫機能の強化:冷水刺激により白血球の活動が活発化し、風邪やウイルスへの抵抗力向上が期待できる

家の水風呂で失敗しないための対策

家の水風呂で失敗しないための対策

家に水風呂を設置する際は、以下3つのポイントを押さえることで、快適な水風呂環境を整えられます。

【1. 冷却方法の選択とチラーの検討】

  • ・適切な冷却能力の選定:水風呂には2~5kW程度のチラーを選び、容量や使用頻度に応じて冷却能力を決める
  • ・騒音対策が必要:チラーの騒音対策として、防音マットの使用や隣家から離れた場所に設置する​​

【2. 設置場所と構造上の注意点】

  • ・短い動線を設計する:サウナから水風呂、休憩スペースへのスムーズな動線確保により、温冷交代浴の効果を高められる
  • ・床の耐荷重対策:水の重量に対応するため、事前の耐荷重計算と必要に応じた床下補強工事が必要

【3. 維持管理と衛生対策】

  • ・水質管理の徹底:レジオネラ菌への対策として週1回以上の換水・清掃と定期的に専門業者による配管消毒を実施する
  • ・冬場の凍結防止対策:寒冷地では配管の保温材巻きと長期不在時の水抜き作業により凍結破損を防ぐ

初期投資は必要ですが、日々のメンテナンスと専門業者による定期点検を組み合わせることで、理想の水風呂環境を維持できます。

水風呂を家に設置Q&A

水風呂を家に設置Q&A

家への水風呂の設置について、矢島建設工業がよくいただく質問・回答を紹介します。

Q. 本格的な水風呂を設置には、どのくらいの費用がかかる?

A. 水風呂設置の費用は選択する設備や工事規模によって大きく変動します

  • ・チラー​​:20万円~150万円
  • ・浴槽本体:10万円~50万円(材質・サイズによる)
  • ・設置工事費:10万円~30万円
  • ・配管工事費:5万円~15万円
  • ・電気工事費:5万円~20万円

総額としては、簡易設置で30万円~、本格的な設置では100万円~250万円程度が相場となります。

正確な費用を確認するには、設置場所の現地調査と専門業者による見積もりが不可欠です。

本格的な水風呂の導入を検討している方は、サウナ付きの注文住宅も合わせて検討するのがおすすめです。

自宅サウナの維持費について、こちらで解説しています。

〈関連コラム〉自宅サウナの維持費はいくら?設置費用や抑えるポイントを解説

Q. 家に水風呂を設置して後悔する?

A. 水風呂は計画なしに設置すると、以下の問題で後悔する場合があります

  • ・温度管理の失敗:チラーの冷却能力が不足していると、夏場に思うような低温が維持できず、十分な「ととのう」体験が得られない
  • ・動線設計の不備:サウナから水風呂までの距離が長いと、移動中の体温低下で温冷交代浴の効果が減少する
  • ・騒音問題:チラーの稼働音が原因で家族や近隣住民とのトラブルが発生する
  • ・維持管理コストの予想外の負担:事前の計算不足により、電気代・水道代・メンテナンス費用が予想以上の負担となる

これらの問題は、事前の計画と水風呂の設置に慣れた専門業者への相談により防げます。

複数の業者から提案を受けて比較検討することをおすすめします。

まとめ

家で水風呂を楽しむには、冷水シャワーから本格的な工事まで、状況に応じて方法を選べます

水風呂には血行促進や自律神経の調整など、科学的に証明された健康効果が期待できます。

神奈川県横浜市周辺で家への水風呂やサウナの設置をご検討の際は、「矢島建設工業」にお気軽にご相談ください。

お客様のご要望に合わせて快適で安全な水風呂をご提案いたします。

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