無垢フローリングで後悔する前に知っておきたい特徴と対策|メリットや他の選択肢もご紹介|横浜|矢島建設工業

「無垢フローリングに憧れるけれど、後悔しないか不安」という方も多いのではないでしょうか。

無垢フローリングとは、一枚板から作られた自然素材の床材です。

合板フローリングとは異なり、自然な風合いや調湿機能があるため、多くの住宅で選ばれています。

この記事では、無垢フローリングで後悔しやすい6つの理由とその対策、メリット・デメリット、向いている人の特徴までわかりやすく解説します。

理想の住まいづくりで失敗しないために、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムのポイント
・無垢フローリングは傷や変形が目立ちやすく、メンテナンスの手間が必要などの特徴があります。
・対策をすれば、美しい木目や経年変化など、自然素材ならではの魅力を楽しめます。
・手間をかけたくない場合は複合フローリングなどの選択肢もおすすめです。

無垢フローリングで後悔する6つの理由と対策

無垢フローリングは天然木の温もりが魅力ですが、特性を理解せずに選ぶと後悔する場合があります。

ここでは、無垢フローリングに起こりうる問題と対策を解説します。

傷・汚れ・シミがつきやすい

傷・汚れ・シミがつきやすい|横浜|矢島建設工業

無垢フローリングは表面が柔らかいため、日常生活で細かな傷がつきやすいのが特徴です。

特に、スギやパインなどの針葉樹は柔らかく、傷がつきやすい傾向にあります。

対策として、ナラやウォールナットなどの硬い樹種を選ぶことが効果的です。

傷も経年変化の一つとして「味」と捉える考え方も大切です。

小さな傷は、サンドペーパーで削って部分的な補修もできます。

木材が変形する

無垢フローリングは、季節や室内環境に合わせて自然に動きます。

無垢材は「呼吸する」といわれており、湿度によって収縮することで、フローリングの板同士に隙間が生まれ、わずかな反りや歩行時の音が発生するのが特徴です。

経験豊富な施工業者であれば、季節による変化を考慮して適切な間隔で施工します。

ご自身でできる対策として、加湿器や除湿器を使って室内の湿度を安定させることで、変化をある程度抑えられます。

複合フローリングと比べてコストが高い

無垢フローリングは原木から切り出した一枚板を使用するため、複合フローリングに比べて材料費が高くなる傾向があります。

施工にも手間がかかるため、工事費も高くなる傾向があります。

樹種や木材のグレードによって価格が異なるため、予算に合わせて検討しましょう。

メンテナンスに手間がかかる

メンテナンスに手間がかかる|横浜|矢島建設工業

無垢フローリングは水分に弱く、水拭きをするとシミや変色、反りの原因になる場合があります。

普段のお手入れは乾拭きが基本で、年に1回程度オイルを塗るなどのメンテナンスも必要です。

水や食べ物をこぼした場合は、すぐに拭き取るとシミや変色を防げます。

表面をウレタン塗装でコーティングすると、水や汚れに強くなり、日頃のメンテナンスが簡単になります。

木目・色味など品質にばらつきがある

天然の木をそのまま切り出して作られている無垢フローリングは、複合フローリングとは異なり、色味・木目に個体差があります。

これは天然素材ならではの個性であり、同じ木でも育った環境や部位によって異なる表情を見せます。

ある程度色味をそろえた製品を提供しているメーカーもありますが、まったく同じではありません。

フローリングを選ぶ前には、広い面積に施工された事例を見学することをおすすめします。

使用できる暖房器具に制限がある

無垢フローリングは急激な温度変化や乾燥に弱いため、フローリングの表面が部分的に高温になったり急激に乾燥したりすると、木材が反り返ったり表面にひび割れが生じたりするリスクがあります。

そのため、ホットカーペットやこたつ・ファンヒーター・石油ストーブなど、強い熱を発する暖房器具の使用は控えた方が安心です。

加湿器での湿度の調整や、エアコンの暖房を活用するなどの工夫が効果的です。

無垢フローリングの6つのメリット

無垢フローリングの6つのメリット|横浜|矢島建設工業

無垢フローリングには、注意すべき点もありますが、複合フローリングでは得られない自然素材ならではの魅力があります。

美しい木目と自然な風合いを楽しめる

一本の木から切り出して作られる無垢フローリングは、木目や色合いが一つとして同じものがなく、個性が自然で美しい表情を生み出します。

ナラやパインなど、木材によって色味や木目が異なるため、住宅のテイストに合わせて選べます。

床だけでなく、天井にも木の温もりを取り入れた「見せ梁」も人気です。

より開放的で木の質感あふれる空間を演出できる見せ梁にご興味のある方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

〈関連コラム〉吹き抜けの梁を見せるメリット・デメリットとは?施工事例や設計のポイントも解説

肌触りが良く、温もりがある

無垢の木材は内部に多くの空気を含んでおり、熱を伝えにくい性質があるため、肌触りが良く温もりがあります。

冬の寒い朝でも、無垢フローリングは複合フローリングのようなヒヤッとした冷たさを感じにくいのが特徴です。

夏場の汗ばむ季節でも足の裏がべたつきにくく、素足で快適に過ごせます。

調湿作用により室内を快適に保てる

梅雨のじめじめした季節には、無垢フローリングが自然に湿気を吸収し、お部屋の不快な湿っぽさを軽減します。

一方、暖房で空気が乾燥しがちな冬場には、木材から適度な水分が放出されて、乾燥を和らげるのに有効です。

無垢材だけでなく、住宅自体の性能も湿度環境に影響します。

高気密高断熱住宅では、適切な換気計画を立てないと湿気がこもりやすくなる場合もあります。

高気密高断熱住宅の湿度対策について、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

〈関連コラム〉高気密高断熱の住宅の湿度が下がらないのは「隙間がない」から|湿気対策や快適な湿度を保つ設計も解説

足腰への負担が少ない

足腰への負担が少ない|横浜|矢島建設工業

適度な弾力を持つ無垢フローリングは、木材に含まれる空気がクッションの役割を果たし、足腰への負担を軽減できるのが特徴です。

元気いっぱいに走り回るお子さまの足にも優しく、ご高齢の方の歩行による負担も軽減します。

キッチンなどでの、長時間の立ち仕事による疲れを軽減する効果も期待できます。

表面の傷は削って補修できる

複合フローリングと異なり、無垢フローリングは表面についた小さな傷やへこみをご自身で補修できます。

無垢材は一枚の木材でできているため、表面をサンドペーパーなどで削っても下から同じ木地が現れ、削り取って補修できるのが特徴です。

家具を引きずってできた擦り傷は、目の細かいサンドペーパーで削り、オイルやワックスで仕上げると目立たなくなります。

物を落としてできたへこみは、少し水分を含ませてからアイロンの熱を当てることで木が膨らみ、元の状態に近づけられます。

経年変化を楽しめる

無垢フローリングは、年月が経つにつれて色合いや風合いが深まり、使い込むほどに味わいが増す「経年変化」を楽しめます。

太陽光や空気に触れることで、徐々に木材の色が変わっていき、人が歩いたり、手入れをしたりすることで、表面に自然な艶が生まれます。

ご家族の歴史と共に床の色合いが変化していく様子は、無垢材ならではの楽しみ方です。

無垢フローリングで後悔する人・しない人

無垢フローリングで後悔する人・しない人|横浜|矢島建設工業

無垢フローリングは、ライフスタイルや価値観によって向き・不向きがあります。

後悔しやすい人

  • 手間をかけずに綺麗を保ちたい方
  • 均一な仕上がりを求める方
  • 費用をできるだけ抑えたい方

このような方には、お手入れが簡単で、品質が安定している複合フローリングをおすすめします。

後悔しにくい人

  • 木の自然な風合いや経年変化を楽しみたい方
  • メンテナンスを暮らしの一部として楽しめる方
  • 素足で過ごす心地よさを重視する方
  • 自然素材ならではの機能性を求める方

こうした価値観をお持ちの方であれば、無垢フローリングの魅力を存分に感じていただけます。

フローリングの種類|無垢フローリング以外の選択肢

フローリングの種類|無垢フローリング以外の選択肢|横浜|矢島建設工業

木質系のフローリングには、無垢フローリング以外にも主に3つの種類があります。

突き板フローリング:合板の表面に0.2〜0.5mm程度の薄い天然木を貼り付けたものです。
見た目は無垢材に近く、価格は無垢フローリングよりもお手頃です。

挽き板フローリング:合板の表面に2〜3mm程度のやや厚めの天然木を貼り付けたタイプです。
突き板よりも天然木の層が厚いため、軽い傷であれば削って補修もできます。

シートフローリング:合板の表面に木目調のプリントシートを貼り付けたものです。
3つの中では最も価格が安く、お手入れも簡単ですが、天然木特有の質感や肌触りは感じられません。

無垢フローリングQ&A

無垢フローリングQ&A|横浜|矢島建設工業

無垢フローリングについて、矢島建設工業がよくいただく質問とその回答を紹介します。

Q1. 普段の掃除やワックスがけはどうすればいい?

普段の掃除は、掃除機がけと乾拭きが基本です。

水拭きは極力避け、汚れがひどい場合は固く絞った雑巾で拭いた後、すぐに乾拭きします。

ワックスがけは年に1〜2回、専用のオイルやワックスを薄く伸ばして塗布します。

Q2. ウレタン塗装と自然塗料、どちらが良い?

ウレタン塗装は表面に膜を作るため、水や汚れに強く、日常のメンテナンスが楽になる一方で、無垢材が持つ本来の木の質感や手触りが失われます。

自然塗料(オイル塗装)は木に浸透するため、木本来の質感を楽しめます。

Q3. 耐用年数は何年?

無垢フローリングの耐用年数は、メンテナンスすれば30年以上使用できます。

表面を削って補修できるため、複合フローリングより長持ちする傾向があります。

定期的なメンテナンスと湿度管理が長持ちさせるための秘訣です。

まとめ

自然素材ならではの温もりと機能性を持つ無垢フローリングは、住まいの床材として高い人気があります。

しかし、無垢フローリングの特性を十分に理解せずに樹種選びやメンテナンスをすると「シミが目立ってしまった」「お手入れの負担が想像以上だった」などの後悔につながります。

手間をかけずに美しさを保ちたい方は、他のフローリング材を検討するのもおすすめです。

住まいづくりや床材選びでお悩みの際は、豊富な施工実績を持つ「矢島建設工業」までお気軽にご相談ください。

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