
注文住宅を建てるからには、おしゃれな吹き抜けのある家にしたいと考える方は少なくありません。
しかし、「吹き抜けのあるリビングに憧れるけれど、冬は寒くないか」「大きな吹き抜けをつくると、地震に弱くならないか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、吹き抜けのある家の施工事例をご紹介するとともに、メリットや後悔しやすい点への対策まで解説します。
| このコラムのポイント |
|---|
| ・吹き抜けのある家では、LDKに開放感を生むだけでなく、高窓による採光や風通し、ご家族の気配を感じやすい空間づくりが叶います。 ・寒暖差・音・高所の掃除で後悔しないためには、住宅の性能にこだわるほか、間取りやメンテナンス性まで十分に検討することが大切です。 ・吹き抜けがあっても、耐力壁や床の強さなどを建物全体で適切に設計すれば、耐震性を確保できます。 |
吹き抜けのある家の施工事例

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はじめに、私たち「矢島建設工業」が手がけた、吹き抜けのある家の施工事例をご紹介します。
吹き抜けのある家の施工事例①

インダストリアルな雰囲気のリビング上に吹き抜けを設けた事例です。
木目天井や太い梁の存在感が魅力で、黒いペンダント照明やダークカラーのキッチンが空間を引き締めています。

天井やカウンター、床の木の質感が心地よく、キッチンからはリビング・階段・吹き抜けを一望できます。

リビングの階段はスケルトンタイプを採用することで、LDKの開放感がより高まりました。
黒×木目のささら桁階段が、空間にシャープな印象をプラスしているのもポイントです。
施工事例の詳細はこちらよりご覧ください。
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吹き抜けのある家の施工事例②

白を基調にした大きな吹き抜けと、高窓からの採光が印象的なLDKの事例です。
床・壁・階段を明るい色で統一し、開放感と清潔感を引き立てています。

縦に連なる高窓と掃き出し窓により、上下から採光を確保しました。
外部のテラスへ視線が抜けるため、実際の面積以上に広がりを感じられます。

リビングの一角には白いオープン階段を配置し、吹き抜けとつながる伸びやかな空間をつくりました。
階段の手すりや踏板まで白で揃えることで、圧迫感を抑えながらインテリアに溶け込ませています。
施工事例の詳細はこちらよりご覧ください。
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矢島建設工業では、100年続く老舗工務店として、横浜・神奈川県を中心に数多くの注文住宅を手がけています。
その他にも多くの施工事例を掲載しておりますので、「デザインにこだわって家を建てたい」という方は、こちらよりご覧ください。

吹き抜けのある家のメリット

吹き抜けのある家は「おしゃれ」「開放的」といった印象だけでなく、敷地条件や暮らし方によって実用的な価値もあります。
主なメリットは次の4点です。
視線が縦に伸びて実際の面積以上の開放感を得やすい
吹き抜けがあると視線が上方向へ広がるため、床面積以上にLDKを広く感じやすくなります。
特に横方向へ建物を広げにくい敷地の場合、縦方向の空間を活用できるのは大きなメリットです。
しかし、開放感は天井高だけで決まるものではないので、窓の大きさや位置、階段の見せ方、梁のデザインなどを総合的に整え、心地よい広がりを演出しましょう。
高窓から光を取り込んで1階まで明るさを届けやすい
吹き抜け上部に高窓(ハイサイドライト)を設けると、1階の奥まで自然光を取り込みやすくなります。
隣家との距離が近い住宅地でも、視線を避けながら採光を確保しやすいことがメリットです。
また、高窓を開閉式にすれば、暖まった空気を上部から排出しやすくなり、吹き抜けを通じた上下階の空気の流れをつくることもできます。
庇や外付けブラインド、アウターシェードなどによる日射遮蔽もあわせて計画しましょう。
家族の気配がつながり、コミュニケーションが生まれやすい
吹き抜けを介して1階と2階がゆるやかにつながることで、ご家族が帰宅した気配や、日常生活の物音・様子を自然に感じやすくなるのもうれしいポイントです。
リビング階段やスタディコーナー、2階ホールなどと組み合わせれば、日常の動線の中で自然に会話が生まれる住まいをつくりやすくなります。
照明・階段・梁・素材を立体的に演出できる
吹き抜けは、階段、梁、照明、アクセントウォール、木や石、タイルなどの素材を立体的に見せやすい空間です。
ペンダントライトやブラケットライトなどを組み合わせれば、昼と夜で異なる表情を楽しめます。
しかし、高所の照明・窓・シーリングファンは、清掃や交換に手間や費用がかかる場合があるので、デザインだけで選ばず、将来のメンテナンス方法まで考えて仕様を決めましょう。
吹き抜けのある家で後悔しやすいポイントと対策

吹き抜けそのものが問題なのではなく、建物性能や設備、間取り、構造の検討が不十分な場合に、暮らしにくさにつながりやすくなります。
特に後悔しやすいポイントとその対策を確認しておきましょう。
冬に1階が寒い・夏に暑い
吹き抜けのある家では、冬は暖気が上部にたまりやすく、夏は屋根や窓からの日射熱が室内に入りやすいため、上下階の温度差や冷暖房負荷が大きくなることがあります。
屋根・天井、壁、床、窓などの断熱性能が不足していると、冬の足元の寒さが増し、夏の冷房負荷もさらに大きくなるので注意しましょう。
対策としては、建物全体の断熱・気密性能を高めたうえで、窓の性能、日射取得・日射遮蔽、空調方式まで一体で計画することが重要です。
工務店やハウスメーカーに相談する際は、外皮性能を示すUA値、気密性能の目安となるC値、窓の熱貫流率やガラス仕様などを確認しておきましょう。
音が2階まで届きやすい
吹き抜けは上下階が連続するため、テレビや会話、お子さまの声、調理音などが広がりやすくなります。
特に寝室や書斎、ワークスペースなどが吹き抜けに近いと、就寝やオンライン会議に影響することもめずらしくありません。
対策としては、次のような方法があげられます。
- ・寝室・書斎を吹き抜けから距離を取って配置する
- ・廊下や扉を介して音の伝わり方をやわらげる
- ・静音性に配慮したレンジフードや換気設備を選ぶ
ご家族の生活時間や在宅勤務の頻度をふまえ、音への許容度に合わせたゾーニングが必要です。
高所の窓・照明・シーリングファンを掃除しにくい
吹き抜け上部の窓や照明、シーリングファンは、日常的な清掃や電球交換が簡単ではありません。
脚立で対応できない高さでは、専門業者への依頼や室内足場が必要になる場合もあります。
下記のような対策をとったうえで、メンテナンス方法を決めておきましょう。
- ・設計段階で電動開閉・電動ブラインドに対応できる窓を選ぶ
- ・ホールやキャットウォークから手入れできる位置に設ける
- ・足場を必要としにくい照明配置にする
- ・長寿命のLED照明を採用する
なお、LED照明でも器具の寿命や故障時には交換が必要になるため、交換経路まで確認しておくと安心です。
吹き抜けをつくると耐震性が不安
吹き抜けを設けたからといって、耐震性が一律に低下するわけではありません。
しかし、吹き抜けによって2階床の一部が欠けると、床が持つ「水平剛性」が低下しやすくなります。
水平剛性とは、地震をはじめとする水平方向からの力に対して、建物が変形しないでいられる力のことです。
通常、2階の床は面全体で1階の壁や柱に力を伝えることで、建物全体を支える役割を担っています。
しかし吹き抜け部分では、1階と2階が一続きの空間となるので、床材そのものが存在しません。
その部分だけ力の伝達経路が途切れてしまい、地震の際に建物のねじれなどにつながる恐れがあります。
耐震性を保ちつつ吹き抜けを取り入れるには、耐力壁の配置、柱・梁の断面や接合部の強さ、床の剛性、建物の重心と剛心のバランス、地震時のねじれにくさなどを含めて、建物全体で構造計画を行いましょう。

具体的には、吹き抜け部分で失われる床の水平剛性を補うために、火打ち梁を設けて隅角部を固めたり、吹き抜け周囲の床構面(2階ホールや廊下部分の床)を強固にすることで、力の伝達経路を確保する方法があります。

このように、在来軸組工法でも構造計算に基づいた適切な補強を行えば、吹き抜けを取り入れながら耐震性を確保することは可能です。
一方で、より大きな吹き抜けや大開口、スケルトン階段などダイナミックな空間を求める場合は、SE構法のような「耐力壁への依存度を抑えられる構造工法」を選ぶという選択肢もあります。
SE構法は、集成材の柱・梁と専用金物を用い、構造計算に基づいて設計する木造ラーメン構法です。

耐力壁だけに依存せず、柱・梁のフレームも活用して構造を計画しやすいため、吹き抜け、大開口、スケルトン階段などを取り入れた空間にも対応しやすい点が魅力です。
矢島建設工業では、SE構法を採用することで、高い耐震性を保ちつつ吹き抜けや大開口などのダイナミックな空間づくりを叶えています。
詳細が気になる方は、こちらよりご確認ください。
「実際にどのような家か体感してみたい」という方は、ぜひモデルハウスにお越しください。

横浜・神奈川周辺で吹き抜けのある家を建てる際のポイント

横浜・神奈川周辺には、住宅密集地、旗竿地、傾斜地、高低差のある土地、眺望を活かしやすい土地など、多様な敷地条件があります。
吹き抜けの計画では、一般的な間取りの考え方だけでなく、土地ごとの日照・眺望・周辺環境などをふまえることが欠かせません。
特に次の3点には注意しましょう。
住宅密集地では視線を避けながら採光を確保する
隣家との距離が近い土地では、大きな窓を設けても視線が気になり、カーテンを閉めたまま暮らすことになりかねません。
そこで役立つのが、吹き抜け上部の高窓、中庭、坪庭、視線が抜けにくい方向への開口部です。
これらを活用することで、プライバシーを守りながら光を取り込みやすくなります。
採光計画では、窓の面積だけでなく、高さ・方位・隣家の影・道路からの視線・外部からの遮蔽物まで含めて検討しましょう。
高低差・眺望・周辺環境を生かして開放感をつくる
丘陵地や高台、周囲に眺望が開ける土地では、吹き抜けと窓の計画を組み合わせることで、空や緑、街並みを住まいの風景として取り込めます。
しかし、室内からの見え方だけでなく、道路や隣地からの視線、強風、日射、メンテナンス性にも配慮しましょう。
土地探し・建て替えの初期段階から相談する
吹き抜けを取り入れたい場合は、間取りが決まってから追加するのではなく、土地探しや建て替えを検討し始めた段階で設計者に相談することがおすすめです。
早い段階で、土地の方位や周辺建物の高さ、日当たり、隣家からの視線、高低差、道路との位置関係や眺望、地盤などを確認しておくことで、吹き抜けのメリットを活かしやすくなります。
吹き抜けのある家に関するよくある質問

最後に、吹き抜けのある家に関するよくある質問にお答えします。
Q.吹き抜けのある家は本当に寒いですか?
A.断熱・気密性能や空調計画が不十分な場合、暖気が上部にたまり、1階の足元に寒さを感じることがあります。
一方で、屋根・壁・窓の断熱性能を確保し、気密施工、日射取得・遮蔽、空調、空気循環を適切に計画すれば、吹き抜けがあっても快適性を高めることも可能です。
工務店には、UA値やC値、窓仕様、空調方式、吹き抜けを含む空間の冷暖房計画について具体的に確認しておきましょう。
Q.吹き抜けをつくると耐震性は下がりますか?
A.吹き抜けをつくること自体で、耐震性が一律に下がるわけではありません。
しかし、2階床の一部が失われることで水平剛性が低下し、地震時の力の伝達に影響する場合があります。
耐震性を確保するには、耐力壁の配置、柱・梁、接合部、床の剛性、建物全体のバランスをふまえた構造計画が必要です。
工務店には、耐震等級や構造計算の実施内容、設計上の根拠を確認しましょう。
Q.吹き抜けにシーリングファンは必要ですか?
A.吹き抜けにシーリングファンは必須ではありませんが、上下階の温度ムラをやわらげるために効果的な選択肢になります。
シーリングファンを採用する場合は、風量・回転方向・操作性だけでなく、掃除や故障時の交換方法も確認しておきましょう。
Q.吹き抜けの照明や窓はどう掃除しますか?
A.高所の窓や照明は、設計時に清掃・交換方法を決めておくことが重要です。
電動開閉窓や電動ブラインドを採用する、吹き抜けに面した2階ホールから手入れできるようにする、キャットウォークを設ける、交換しやすい位置に照明を配置するなど、住まいに合った方法を選びましょう。
室内足場や専門業者が必要となる場合もあるため、将来の維持管理費まで含めて検討しておくと安心です。
Q.狭い土地・都市部の敷地でも吹き抜けはつくれますか?
A.狭い土地であっても吹き抜けをつくることは可能です。
横方向に広げにくい都市部の敷地では、縦方向への視線の広がりや、高窓からの採光を得るために吹き抜けが有効な場合があります。
しかし、必要な居住面積や収納量、隣家との距離、日射や構造計画とのバランスを取ることが前提です。
敷地条件によっては、全面的な吹き抜けではなく、部分的な吹き抜けや勾配天井のほうが適する場合もあります。
まとめ
吹き抜けのある家は、開放感や採光、家族のつながりを生み出せる魅力的な選択肢です。
一方で、快適に暮らすには断熱・気密性能、空調、音への配慮、メンテナンス性、耐震性を含めた総合的な設計が欠かせません。
矢島建設工業では、SE構法を採用することにより、おしゃれな吹き抜けやスケルトン階段などを取り入れた空間であっても、優れた耐震性を確保することが可能です。
無料で資料をお配りしておりますので、「性能もデザインも妥協したくない」という方はお気軽にお問い合わせください。

