
グレーのキッチンは、洗練された佇まいと汚れが目立ちにくい実用性を備え、選ばれる方が多くいらっしゃいます。
グレーは無機質な素材とも馴染みやすく、木目や黒を添えることでモダンやナチュラルなど思い通りの空間にもマッチしやすいのも特徴です。
ただし、周囲の素材との相性など、納得のいく仕上がりを叶えるにはいくつかのポイントがあります。
空間を格上げする配色の黄金比や後悔しない選び方、施工事例などをご紹介します。
| このコラムのポイント |
|---|
| ・洗練された印象と、汚れが目立ちにくい実用性を両立できるのがグレーのキッチンの魅力です。 ・木目や黒との相性が良く、配色の黄金比を意識することで理想のスタイルに近づけられます。 ・キッチンの色味サンプルは必ず立てて、実際の色の見え方を確認しましょう。 |
Contents
グレーのキッチンが人気な3つの理由

グレーのキッチンが多くの人に選ばれている理由は以下の3つです。
- ・洗練された印象:ステンレスの質感や家電の無機質な素材感と相性が良く、LDK全体がスタイリッシュな印象にまとまる
- ・コーディネートの幅:中間色であるグレーは、合わせる色を邪魔しない。北欧風の温かみから、モダンで都会的な雰囲気まで、理想のインテリアスタイルに柔軟にマッチする
- ・長く愛せる:トレンドに左右されない定番色のため、数年後にインテリアの好みが変わったとしても、小物の組み合わせ次第で新鮮な空間づくりを楽しめる
グレーが支持される大きな理由は、汚れの目立ちにくさにあります。
| キッチンの色 | 汚れの目立ちやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| ホワイト | 目立ちやすい | 油汚れや調味料のシミが残りやすい |
| ブラック | 目立ちやすい | 水垢や埃が白く浮き上がって見える |
| グレー | 目立ちにくい | 水垢・油・埃のどれもが色のトーンに馴染み、目立ちにくい |
仕事や育児に忙しく「できるだけ掃除の負担を減らしつつ、いつも綺麗なキッチンを保ちたい」という方に、グレーは最も合理的な選択肢といえます。
上品な佇まいと、暮らしを支える機能性の2つを両立できることが、グレーのキッチンが選ばれ続ける理由です。
おしゃれなグレーのキッチンを叶える配色のコツ

グレーのキッチンをより魅力的に見せるには、周りの素材や色とのバランスがポイントになります。
木目や黒を組み合わせて印象を変える
グレーのキッチンにどの素材を掛け合わせるかで、LDKの雰囲気は決まります。
目指したいインテリアスタイルに合わせて、以下の組み合わせを参考にしてください。
| 組み合わせる素材 | 得られる雰囲気 | おすすめの取り入れ方 |
|---|---|---|
| 明るい木目(オークなど) | 北欧・ナチュラル | ・フローリングやダイニングテーブルに ・グレーの無機質さに温かみが加わる |
| 濃い木目(ウォルナットなど) | シック・モダン | ・キッチン背面のカップボードや下がり天井に ・重厚感のある落ち着いた空間に仕上がる |
| ブラック(スチールなど) | インダストリアル・高級感 | ・水栓、取っ手、照明レールに ・細部を黒で引き締めると、空間の輪郭が際立つ |
グレーのキッチンに無垢材を組み合わせる際は、木の質感やメンテナンス性も大切です。
後悔しない床材選びのために、あわせてこちらの記事もご覧ください。
〈関連コラム〉無垢フローリングで後悔する前に知っておきたい特徴と対策|メリットや他の選択肢もご紹介
黄金比「70:25:5」を意識する
インテリアの配色には、美しく見える黄金比率「70:25:5」があります。
キッチンのグレーを「メインカラー」として位置づけ、LDK全体のバランスを整えましょう。
- ・ベースカラー(70%):壁・天井・床 白やライトベージュなど、空間の土台となる色。グレーを引き立てるための背景としての役割。
- ・メインカラー(25%):キッチン本体・家具など今回の主役であるグレーです。面積が大きいため、ここが空間の顔になる。
- ・アクセントカラー(5%):小物・照明・観葉植物 真鍮のペンダントライト、黒の家電、植物のグリーンなど。視線を集める差し色として機能する。
見落としがちですが、キッチン周辺のコンセントプレートの色選びがポイントです。
グレーのキッチンパネルに対して標準的な白いプレートを設置すると、そこだけが浮いてしまい、高級感が損なわれることがあります。
キッチン本体やクロスの色味に合わせたグレーや、質感を高めたメタル製のプレートを選ぶと、注文住宅ならではの完成度が高まります。
グレーのキッチン採用の注意点

理想のキッチンを実現するために、事前に知っておきたい注意点があります。
LDK空間に設置された状態を想像し、以下3つのポイントをチェックしましょう。
- ・サンプルの確認方法にこだわる
- ・色温度をそろえて空間を調和させる
- ・床や天井との相性を見極める
サンプルの確認方法にこだわる
小さな色見本(サンプル)と実際に大きな面積に塗られた色では、目の錯覚により見え方が異なります。
- ・「面積効果」を計算に入れる:明るいグレーは面積が広いほど「より明るく」暗いグレーは「より暗く」感じられる傾向があります。理想のイメージよりも一段階だけトーンをずらした色を候補に入れて比較するのが失敗しないコツです。
- ・サンプルは必ず「垂直」に立てて確認する:キッチンの扉は垂直面です。サンプルを机に置いて見ると、天井の照明が反射して実際より明るく見えます。壁に立てかけ、キッチンの設置場所に近い光の条件で確認しましょう。
色温度をそろえて空間を調和させる
グレーには「青みがかったクールなグレー」と「黄色み・赤みがかった温かいグレー」があります。
床材や内装材の色温度と合わせることで、空間に一体感が生まれます。
| 床材の種類・テイスト | 相性の良いグレー | 調和させるポイント |
|---|---|---|
| オーク・チェリー・パイン系 | 木の温かみや赤みに馴染み、柔らかな印象になる | |
| ホワイト・タイル・石目調系 | 青みのあるグレーが洗練された印象を強調する |
床や天井との相性を見極める
グレーは光を吸収しやすいため、選ぶ色味によってはキッチン空間が想像以上に暗く感じることがあります。
- ・照明の色(演色性)を確認:電球色の照明ではグレーが茶色っぽく、昼白色ではより青白く見える。LDKの照明プランとセットで色を選ぶのがおすすめ。
- ・下がり天井との関係:キッチン上部を木目の下がり天井にする場合、暗いグレーのキッチンを合わせると重心が下がり、圧迫感が出る場合がある。
納得のいく色味や照明プランを実現するには、依頼先選びが肝心です。
ご家族のこだわりを形にしてくれるパートナー探しの参考に、ハウスメーカーと工務店の違いを整理しておきましょう。
〈関連コラム〉ハウスメーカーと工務店の違いは?価格差だけでなくコストパフォーマンスを比較しよう
グレーのキッチンのおしゃれな施工事例
ここでは、矢島建設工業が手がけた、グレーのキッチンのおしゃれな施工事例を3つご紹介します。
ヘリンボーンと木目が映えるキッチン
空間を有効に活用した多世帯住宅の事例です。

▶施工事例:【3世帯+賃貸併用/木造耐火建築】空間をくまなく活かして、それぞれが快適に住まう多世帯住宅
折り上げ天井にヘリンボーン柄の木目を取り入れ、デザイン性の高い空間に仕上げました。
キッチンの隣には、本体よりも明るいグレーのアクセントクロスを採用し、同系色で濃淡をつけることで、奥行きのある落ち着いた雰囲気を演出しています。
明るい床材と調和するキッチン
広々としたLDKに、存在感のあるグレーのキッチンを配置した事例です。

▶施工事例:【事務所併用住宅】柱のない大空間LDKと屋上テラス。仕事と暮らし、どちらも快適に
明るい色の床材と、グレーのキッチンが違和感なく調和しています。
キッチンの背面には大容量のカップボードを備え、収納力も確保しました。
吊り戸収納とカップボードの間に窓を設けているため、外からの光が入り、手元が暗くならない快適なキッチンに仕上がっています。
無垢材と下がり天井のアイランドキッチン
無垢材の温もりとシンプルなデザインが調和した、ナチュラルモダンな住まいの事例です。

周囲を自由に移動できるアイランドキッチンは、家事動線がスムーズで使い勝手に優れています。
また、キッチンの上部には下がり天井を採用しました。
建具や床と色味をそろえることで、空間全体に心地よい統一感が生まれています。
デザイン性に優れたアイランドキッチンですが、収納面に不安を感じる方も少なくありません。
アイランドキッチンのおしゃれさと使い勝手を両立させる収納術について、こちらで解説しています。
〈関連コラム〉アイランドキッチンは収納が足りない?解消する方法と施工実例を紹介
まとめ
グレーのキッチンは、洗練された美しさと実用性を両立できるため近年人気です。
ベースがニュートラルな色味だからこそ、季節に合わせて小物の色を変えるなど、インテリアの表情を柔軟に変えて楽しめる魅力があります。
光の当たり方や素材の相性を丁寧に検討し、後悔のない理想の空間を形にしましょう。
洗練されたデザインと日々の使い勝手を両立する家づくりは、神奈川県を中心に一都三県でさまざまな住まいづくりをお手伝いしてきた「矢島建設工業」にお気軽にご相談ください。



