家の断熱性能を高めるメリット|断熱材の種類や施工の精度が求められる理由を解説

家の断熱は、住まいの資産価値と快適性を左右する性能です。

光熱費削減の他に、ヒートショックの予防や建物の耐久性向上など、住む人の健康や家計を守るうえで大きな役割を果たします

2026年は、義務基準にとどまらず断熱等級6・7といった高水準な性能を目指すのが一般的となりました。

このコラムのポイント
・2026年は義務基準を超える「断熱等級6・7」を目指すことが、将来の資産価値に直結します。
・断熱と気密をセットで高めることで、光熱費の削減と結露による建物の劣化を防げます。
・断熱材の力を引き出すには、隙間のない施工と確かな技術を持つ業者選びが大切です。

家に断熱が必要な理由

家に断熱が必要な理由

家に断熱が必要な背景には、法律の改正や将来の暮らしやすさが深く関わっています。

単に基準を守るだけでなく、ご家族の健康や家の資産価値を維持するために必要な知識を確認しましょう。

2025年4月の法改正による断熱義務化

2025年4月から、建築ルールが抜本的に変更されました。

新しく家を建てる際は、一定の断熱性能や省エネ設備を備えることが義務となっています。

これまでは努力目標としての側面がありましたが、現在は基準を満たさないと建築の許可が下りない仕組みです。

今後の基準に関するスケジュールは以下のとおりです。

時期 断熱性能の基準 内容
2025年 等級4以上(義務) ・すべての新築住宅が対象となる
2026年 等級6〜7(推奨) ・多くのハウスメーカーが標準化
・30年後の資産価値を考えると等級6以上が理想
2030年 等級5(義務化予定) ・いま等級4で建てると、将来の資産価値が下がる懸念がある

制度の背景を理解して、安心できる住まいづくりを進めましょう。

2026年に目指すべき断熱等級6・7の目安

2026年現在の家づくりでは、義務化された断熱等級4をクリアするだけでは、これからの住まいに求められる水準としては少し心もとないのが実情です。

将来の資産価値を保つには、等級6や等級7といった義務基準の一歩先を見据えた性能を目指すのが新常識になりつつあります。

等級6は、冬の冷え込みが厳しい日でも室温を一定に保ちやすく、快適さが高まります。

高い断熱等級を選ぶことで、将来の基準引き上げにも対応可能です。

断熱と気密がセットで語られる理由

快適な家を作るには、断熱とあわせて気密が必要です。

いくら高性能な断熱材を厚く入れても、家に隙間があるとそこから熱が逃げてしまいます。

隙間をなくして気密を高めることで、家全体の温度を一定に保ちやすくなります。

断熱と気密をセットで考えるべき理由は以下の3つです。

  • 断熱材の力を引き出す:隙間からの熱の出入りを防ぐ
  • 壁内結露の防止:湿気が壁の中に入るのを防ぎ、家の腐食を抑える
  • 正しい換気:24時間換気システムを計画通りに機能させる

家の寿命を延ばし、常に清潔な空気を維持するために、断熱と気密を一緒に考えることが欠かせません。

高気密・高断熱の重要性を理解しつつも「本当にそこまでの性能が必要なのか?」と迷われる方もおられます。

断熱や気密はいらない派の理由についてこちらで解説しています。

〈関連コラム〉高気密高断熱は必要ない?”いらない”派の5つの理由と後悔しないポイントを解説

家の断熱性能を高めるメリット

家の断熱性能を高めるメリット

断熱性能を高めることで得られるメリットは多くあります。

暮らしの質を向上させる主なポイントを以下にまとめました。

  • ・年中快適な室温の維持:夏は涼しく冬は暖かい室内環境を保てて、部屋ごとの温度差が少なくなる
  • ・ヒートショックの予防:脱衣所や浴室との温度差を減らし、体への負担を軽減する
  • ・光熱費の削減:冷暖房効率が上がり、月々の電気代やガス代の負担を軽くできる
  • ・結露やカビの抑制:窓や壁の結露を防ぎ、アレルギーなどの健康リスクを減らす
  • ・遮音・防音性能の向上:断熱材の吸音効果により、外の騒音が室内に伝わりにくくなる
  • ・内部結露の防止:壁の内部を乾燥した状態に保ち、建物の構造体を長期にわたって守る

これらのメリットは、日々の生活を豊かにするだけでなく、将来のメンテナンス費用の節約にも直結します。

高断熱住宅のメリットである「光熱費の削減」を最大化するには、実はエアコンの使い方もポイントになります。

高気密高断熱住宅ならではの効率的な空調管理術についてもぜひ参考にしてください。

〈関連コラム〉高気密高断熱住宅はエアコンつけっぱなしが正解!光熱費を抑える設置場所や使い方を解説

家の断熱を高める方法

家の断熱を高める方法

家の断熱性能を向上させるには、壁や床、窓といった場所ごとに適した工法が必要です。

それぞれの場所で熱の出入りを防ぐ工夫によって、家全体の温度を安定させられます。

壁の断熱

壁の断熱方法には、以下3つの種類があります。

工法名 概要 特徴
充填断熱 柱の間に断熱材を入れる 最も一般的でコストを抑えやすい
外張断熱 柱の外側を断熱材で包む 魔法瓶のような構造で気密を確保しやすい
付加断熱 上記の2つを組み合わせる 2026年現在の主流で最高レベルの性能

断熱等級6や7を目指す場合、充填断熱では断熱材の厚みに限界があるため、付加断熱は事実上の必須項目となっています。

夏は涼しく冬は暖かいだけでなく、将来家を売却・譲渡する際に資産価値を守ることにつながります。

天井・床の断熱

家全体を暖かく保つには、壁だけでなく天井と床からの熱の出入りを防ぐことが大切です。

それぞれの場所で選べる代表的な工法を以下にまとめました。

部位 工法名 概要・特徴
天井 天井断熱 ・天井裏に断熱材を敷き詰める一般的な方法
・コストを抑えやすい
屋根 屋根断熱 ・屋根の勾配に沿って断熱する
・小屋裏をロフト等で活用したい場合に最適
床下断熱 ・床板のすぐ下に断熱材を入れる
・昔からの定番で足元の冷えを抑える
基礎 基礎断熱 ・基礎のコンクリート自体を断熱材で包む
・床下の温度を室内に近づける

窓・開口部の断熱

家の中で最も熱が逃げやすい場所は、壁や床よりも「窓」などの開口部です。

主な窓の対策は以下の3つです。

  • ・樹脂サッシ:熱を伝えにくい素材で、アルミに比べて断熱性に優れる
  • ・トリプルガラス:3枚のガラスの間に空気層があり、熱の遮断力が高い
  • ・内窓の設置:既存の窓の内側にもう一つ窓を追加し、手軽に性能を高められる

2026年現在は、高性能な窓への交換に対しての補助金制度も充実しています。

光熱費を抑え結露を防ぐためにも、窓のグレードアップを優先的に検討しましょう。

断熱材の種類

断熱材の種類

代表的な断熱材の特徴は以下のとおりです。

分類 素材の例 主な特徴
繊維系 グラスウール 燃えにくく、コスト面で選ばれやすい素材
天然素材系 セルロースファイバー 調湿性能があり、環境や体に優しい素材
発泡プラスチック系 フェノールフォーム 断熱性能が高く、湿気による劣化が少ない

それぞれの素材には得意な役割があります。

予算や希望する性能に合わせて、適した素材を選びましょう。

断熱材の性能を活かす施工の必要性

断熱材の性能を活かす施工の必要性

断熱材の力を引き出すには、職人の技術が求められます。

高性能な素材を選んでも、隙間があればその効果は発揮されません

断熱材の施工で注意すべきポイントを挙げます。

  • 隙間のない充填:断熱材を端まで丁寧に敷き詰め、ムラをなくす
  • 継ぎ目の気密処理:部材の重なり部分を専用のテープなどで密閉する
  • 防湿対策:室内からの湿気が壁に入らないよう、防湿シートを施工する

施工のムラをなくすことが、住まいの快適性と耐久性の向上に直結します。

確かな技術を持つパートナーを選ぶことが、理想の家づくりには欠かせません。

隙間のない施工は快適さの要ですが、一方で「湿気がこもるのでは?」という不安の声も聞かれます。

適切な湿度を保ち、健康的な空気環境を作るための設計のポイントについてこちらで解説しています。

〈関連コラム〉高気密高断熱の住宅の湿度が下がらないのは「隙間がない」から|湿気対策や快適な湿度を保つ設計も解説

まとめ

2026年の家づくりにおいて、断熱性能は家族の健康と将来の資産価値を支える基本性能といえます

一歩先の断熱等級6・7を見据えることは、将来への安心につながります。

断熱材のポテンシャルを最大限に引き出すには、職人の手による隙間のない施工が欠かせません。

性能と快適さを追求した家づくりは、神奈川県を中心に一都三県でさまざまな住まいづくりをお手伝いしてきた「矢島建設工業」にお気軽にご相談ください。

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