街と、隣人と、家族。すべてに優しさが響き合う「青の邸宅」
- 竣工年月 2023年3月
- 建設地 神奈川県
- 設計 完全自由設計
- 工法 2x4工法
- 延床面積 22.41坪
新しい街並みの中で、ひと際鮮やかに、けれどどこか懐かしい温もりを湛えて佇む住まい。ご夫婦と娘様、三人の家族が紡ぐ新しい物語の舞台は、周囲への「思いやり」をデザインへと昇華させた、唯一無二の建築です。
陽だまりを分かち合う、計算されたシルエット
この家の最大の特徴である斜めに切り取られた屋根。それは、お隣に住む方々へ豊かな陽光が届くようにと、日光の角度を緻密に計算して導き出された形です。「自分たちだけでなく、周囲の人々も心地よく」。そんなご家族の利他的な優しさが、この家の独創的なシルエットを作り上げました。
視線を奪う、鮮やかな「補色」の魔法
外観を彩るのは、深く鮮やかなブルーの外壁。そこに寄り添うのは、木の生命力を感じさせる木目調のドア。互いの色を最も美しく引き立て合う「補色」の関係にある二つの要素が、絶妙なバランスで共鳴し合います。その洗練された佇まいは、街を歩く人が思わず足を止めてしまうような、凛とした存在感を放っています。
家族の物語を包み込む、ダイナミックなリビング
外観のモダンな印象は、室内へと心地よく連続していきます。リビングに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは天井を大胆に走り抜ける「魅せ梁」。木目調のクロスと調和したその力強い意匠は、空間に圧倒的な開放感と、包み込まれるような安心感を与えています。三人の笑い声が、この高い天井に響き渡る日常が目に浮かびます。
暮らしの質を高める、こだわりの手洗い場
日々のルーティンに彩りを添えるのが、心温まる水色を纏った手洗い場です。帰宅してまず向かう場所、あるいは食事の前に立ち寄る場所。そんな何気ないシーンに、柔らかな色彩がそっと寄り添います。水回り特有の清潔感の中に、家族の緊張を解きほぐすような優しいトーンを添えることで、単なる機能を超えた「癒やしのスポット」へと仕立てました。
自由をカタチにする「隠れ家ロフト」
屋根の勾配が生んだ高い天井。その空間を余すことなく活用したのが、秘密基地のようなロフトスペースです。家族共通の趣味を楽しむギャラリーとして、あるいは大切なお客様をお迎えする「客間」として。ライフスタイルに合わせて自在に役割を変えるこの空間は、これからの家族の成長や変化を柔軟に受け止めてくれることでしょう。
デザインの美しさだけに留まらず、周囲との調和、そして住まう人の心地よさ。そのすべてが、この「青い家」には詰まっています。三人の家族が、これから何十年と慈しみ、育てていく。そんな未来を予感させる、愛に満ちた住まいが完成しました。
